月別アーカイブ: 2011年2月

買った本20110222

 阪大生協書籍部豊中店にて科研費で本を23冊とDVDを1セット購入。いつもながら日本語の本ばかりで恥ずかしいけど、頑張って勉強します。

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永井均『倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦』ちくま学芸文庫、2011年


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柳澤桂子『認められぬ病――現代医療への根源的問い』中公文庫、1998年


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ジェラルド・G. ジャンポルスキー(大内博訳)『ゆるすということ――もう、過去にはとらわれない』サンマーク文庫、2006年


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中島義道『どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?』角川文庫、2008年


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堀田凱樹、酒井邦嘉『遺伝子・脳・言語――サイエンス・カフェの愉しみ』中公新書、2007年


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宮坂朝子(著)、丸橋賢(解説)『患者が書いた歯医者の本――歯科医療の裏側教えます』現代書館、1998年


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絵門ゆう子『絵門ゆう子のがんとゆっくり日記』朝日新聞社、2006年


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小林亜津子『看護のための生命倫理 [改訂版]』ナカニシヤ出版、2010年


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日本臨床死生学会監修、石谷邦彦編『安楽死問題と臨床倫理――日本の医療文化よりみる安らかな生と死の選択』青海社、2009年


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坂口幸弘『悲嘆学入門――死別の悲しみを学ぶ』昭和堂、2010年


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小松美彦、市野川容孝、田中智彦編『いのちの選択――今、考えたい脳死・臓器移植』岩波ブックレット、2010年


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トマス・ポッゲ(立岩真也監訳、池田浩章・阿部彰・齊藤拓・岩間優希・村上慎司・石田智恵・原佑介・的場和子訳)『なぜ遠くの貧しい人への義務があるのか――世界的貧困と人権』生活書院、2010年


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中井久夫『こんなとき私はどうしてきたか』(シリーズ ケアをひらく)医学書院、2007年


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森崇英『生殖・発生の医学と倫理――体外受精の源流からiPS時代へ』京都大学学術出版会、2010年


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赤林朗(編)、稲葉一人、蔵田伸雄、児玉聡、堂囿俊彦、奈良雅俊、林芳紀、水野俊誠、山崎康仕『入門・医療倫理 II』勁草書房、2007年


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E・キューブラー・ロス(文)、アグネス・チャン(訳)、はらだたけひで(絵)『ダギーへの手紙――死と弧独、小児ガンに立ち向かった子どもへ』佼成出版社、1998年


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安藤馨『統治と功利』勁草書房、2007年


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立岩真也『良い死』筑摩書房、2008年


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森岡正博『無痛文明論』トランスビュー、2003年


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『エマージェンシー・ケア』(23巻9号)メディカ出版、2010年9月


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国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)人文・社会科学局、科学・技術倫理部門『ユネスコ生命倫理学必修 第1部:授業の要目、倫理教育履修課程』医薬ビジランスセンター、2010年


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小林亜津子『看護が直面する11のモラル・ジレンマ』ナカニシヤ出版、2010年


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井部俊子監修、服部健司・伊東隆雄『医療倫理学のABC』メヂカルフレンド社、2004年


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『NHK DVD ハーバード白熱教室 DVD BOX』

Tweets on 2011-02-24

  • 車で送ってもらい帰宅。今日は午後に歯医者の予約。 #
  • 洗濯など雑用を片づけて、いまから大学へ。 #
  • 木原武一『快楽の哲学』を読書中。エピクロスの「人間にとって死は何ものでもない」という有名な一節がでてきたところ。好きな箇所ではあろのだか、どうも腑に落ちない。どうもゼノンのパラドックスと同じようなトリックを感じる、のかもしれない。 #
  • 【つづき】まず、死そのものが怖いのと、死ぬまでの過程が怖いのとは分けて考えなければならないだろう。そしてエピクロスが問題にしているのは前者だろう。わたしも以前は死そのものを恐れていたけど、エピクロス先生のおかげで死そのもののについての恐怖はいまではほとんど抱かないようになった。 #
  • 【つづき】問題は死ぬまでの過程であって、「死」ということでそれまでに感じるかもしれないさまざまな苦痛を恐れているのだとすれば、この恐怖は木原さんの取り上げている杞憂以上の何ものかであり、もしその苦痛が実際に体現することになれば、取り除かれてしかるべきものということになるだろう。 #
  • 【つづき】死ぬまでに感じるかもしれない苦痛の経験と死の経験の時間的な近接性、およびそれらの現れる順序を問題にして、前者をも恐れる必要がない「(死んだあとには)何ものでもないもの」という議論を展開しようとすれば、ゼノンのパラドックのようになってしまう、ような気がする。 #
  • 【つづき】やっぱり死(ぬまでの過程で感じる苦痛)は恐ろしいものだと言いたくなってしまう。ここで安楽死の問題へとつなげていきたいところだけど、そろそろ歯学部附属病院に着くので、とりあえずここでおしまい、と書いているあいだに着いてしまった。 #
  • いまからモノレールに乗って豊中キャンパスへ戻るところ。 #
  • パリ‐トゥールーズ間の航空券を購入。宿のことでいろいろ悩んでいるうちにずいぶん高い買い物になってしまった。それでも日本でトゥールーズまでの航空券を手配するよりはずいぶん安くおさえることができた。あとは宿の予約と、なにより原稿の準備をしなければ。 #

Tweets on 2011-02-23

  • いまから最終電車で帰宅。今日は少しは仕事したはず。 #
  • [MM読了] まちに病院を!――住民が地域医療をつくる (岩波ブックレット) http://bit.ly/gZpEyE ★★★☆☆  2011年2月14日(月)に阪大生協書籍部豊中店にて科研費で購入。2011年2月22日(火)に読み始め、23日(水)読み終える。  本書… #
  • [MM読了] 歯科医療倫理 (最新歯科衛生士教本) http://bit.ly/hqe7Ba ★★☆☆☆ 来年度に授業をさせてもらう非常勤先の専門学校から教科書として支給されたもの。2011年2月9日(水)に支給されて同日読み始め、2月23日(水)に読み終える。分量とし… #
  • [MM読了] クラウドHACKS! http://bit.ly/hX0Yhp ★★★☆☆  2010年1月6日(木)に阪大生協書籍部豊中店にて10%オフで購入。同日読み始め、2月23日(水)に読み終える。 このHACKSシリーズは、最初の『IDEA HACKS!』が出た… #

伊関友伸『まちに病院を!――住民が地域医療をつくる』岩波ブックレット、2009年

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 2011年2月14日(月)に阪大生協書籍部豊中店にて科研費で購入。2011年2月22日(火)に読み始め、23日(水)読み終える。

 本書で論じられているように地域医療を住民が中心となって盛り上げていく(著者は副題にもあるように「つくる」という表現を使っているが)というのは、わたしも大事なことだと思う。また、関連するデータや住民が地域医療の改革に積極的な役割を果たしてきた事例が紹介されていて、たいへん勉強になった。その上であえて辛口にコメントしておきたい。

 本書全体をとおして一番印象に残ったのは医師に対する無批判な姿勢・論調であった。たしかに最終段落で書かれているように「医師と言う人材資源は有限」(70頁)であり、医師なしには医療は成り立たないのかもしれないが、医療を担っているのは医師だけではなく、有限なのは何も医師だけに限ったことではないはずなのである。ところが医師には手厚い待遇で感謝の意とともに招待し、看護師にはボランティアでタダ働きさせることをよしとする(32-3頁)。筆者が言うように人任せではなく当事者として住民が地域医療をつくっていくことが重要であり、そのために住民が骨を折ることも必要なのだとすれば、同じように当事者である医師にも痛みを分かち合ってもらいたいものである。

 このこと以上に問題だと思うのは、全体として議論のつじつまが合っていないように思われる点である。いみじくも筆者が冒頭で「OECD(経済協力開発機構)諸国の人口1000人あたりの医師数で比較すると、OECDの平均は3.1人ですが、日本は2.1人(調査30ヵ国中27番目)になっています(OECDヘルスデータ2009)」(7頁)と述べているように、医師の数がそもそも不足しているのである。もちろん筆者は日本における入院日数の長さ(9頁)、病床数の多さ(9頁)、および新しい臨床研修医制度(4-5頁)についても触れている。しかしながら医師の数が不足しているという事実に変わりはないはずである。したがって、住民が一生懸命頑張って医師を他の地域から呼んできたとしても、その分どこかの医師が手薄になるわけである。なるほど、本書で紹介されている事例は兵庫県西脇市、宮崎県延岡市、滋賀県東近江市、および岐阜県下呂市とどれも地方都市であった。そのため都市部に医師が集中しているという想定のもとに、都市部から地方へと医師が移動するのであれば医師が流出した都市部で医師が手薄になることはないのではないかと考える者がいるかもしれない。しかしながら「救急医療も医師不足で救急告示をする病院が減少、受け入れをする病院の病床も万床のため患者受け入れまでに時間がかか」っており、なかでも「収容するまでにかかる時間がもっとも長いのは東京都で49.5分。そのほか千葉県が40.7分、埼玉県が40.6分など、首都圏で時間がかかっている」(2頁)はずではなかったのか。

 たしかに住民が中心となって積極的に医療行政に関わっていくことはこれからの民主主義のあり方として必要なことだと思うが、それによって現在の日本における医師不足の問題が解決されることはないのである。

Tweets on 2011-02-22

  • 学内の学術セミナー「英文による論文発表のためのガイドライン」に参加するため吹田キャンパスへ移動中。スクールバスが運休のため交通費720円は自腹。まあわたしは自分が参加したくて行ってるわけだからまだいいけど、学内のバイトとかは悲惨だよな。交通費が出ないからその分の約1時間タダ働き。 #
  • 【つづき】学内のバイトは(ポスドクでも)時給が950円。豊中の学生が吹田の部署で雇われて1日に4時間働くと3,800円になるが、スクールバスが運休の期間は交通費720円を引いて3,080円が実質的な稼ぎ。これは時給にすると770円で、大阪府最低賃金の時給779円以下である。 #
  • 世の中、割を食うのはつねに末端の人間だと相場が決まっているわけで、割りを食ったことのある者が正攻法で権力を獲得し、過去に辛酸を嘗めた経験を忘れずに世の中を変えていかないとどうしようもない。といったようなことを、熟議民主主義だとか市民参加だとか言っているわたしが言ったらダメだよな。 #
  • TAは教育に関わるからか若干高めですね。 RT @yukkoapril @mrmts ポスドクでも950円ですか?!TAでも同じ値段ですか??某授業で、教授が英語話せないから、TAさんが90分全部通訳したんですよ!普通、時給950円で通訳雇えないですよね…ひどい。 #
  • ようやく仕事が落ち着き始めたので、来月フランスの国際会議で発表する原稿に数ヶ月ぶりに取りかかる。 #