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アニメ「図書館戦争」

感想:★☆☆☆☆(星1つ)

「メディア良化法」、それは公序良俗を乱し人権の侵害を取り締まる法律である。検閲はメディア良化委員会によって執行される。その権限は恣意的に拡大解釈され、執行に抵抗する者には武力の使用も許可されている。(「第1話(状況01)」の冒頭より)

 公序良俗を乱し人権を侵害するものを取り締まる「メディア良化法」という法律ができ、国家による検閲が行われるようになった仮想世界の物語。検閲に抵抗する者に対しては武力行使も許可されている。一方で図書館は、「メディア良化法」に対抗して成立した「図書館の自由法」を後ろ盾に自己防衛のための組織を作り対抗する。図書館の周囲では、検閲を行使しようとする良化隊とそれを阻止しようとする図書隊とが銃撃戦を繰り広げている。内的な不整合は多いし、結論も中途半端だが、なんとか最後まで観ることはできた。

 主人公の笠原郁とその上官である堂上篤の関係は、どことなく「プラネテス」の田名部愛と星野八郎太(通称「ハチマキ」)に重なるところがある。笠原と田名部の直情的で後先を考えずに行動するところは特に似ているが、堂上とハチマキはそれほど似ていないかもしれない。堂上はどちらかといえば「鋼の錬金術師」のロイ・マスタングに近いような気がする。