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2010年7月27日(火)にジュンク堂書店大阪本店で購入し、同日読み始めて翌日に読み終える。
写真は見やすいものの文字が小さくて読む気がしない。基本的な使い方などについては
である程度勉強していたので、ざっと読み飛ばす。
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2010年7月27日(火)にジュンク堂書店大阪本店で購入し、同日読み始めて翌日に読み終える。
写真は見やすいものの文字が小さくて読む気がしない。基本的な使い方などについては
である程度勉強していたので、ざっと読み飛ばす。
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2010年7月27日(火)にジュンク堂書店大阪本店で購入し、同日読み始めて翌日に読み終える。
USTREAMの使い方などについて写真つきで手順を説明しているのだが、写真が小さくてどういう操作をしているのか全く分からない。中身を見ないで買ったのが失敗だった。
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東大のi.schoolについて紹介した本。2010年6月20日(日)に紀伊國屋書店梅田本店で購入し、同日読み終える。
i.schoolが掲げているのは、「人間中心イノベーション」だ。
イノベーションを辞書で引くと、「新機軸・刷新・革新の意。生産技術の革新に限らず、新商品の導入、新市場または新資源の開拓、新しい経営組織の実施などを含めた概念」とある。ただ、わざわざ「わが国では技術革新という狭い意味に用いる」という解説が加わっている。i.schoolの目指すイノベーションはこの狭い意味のイノベーションではない。
イノベーションの概念を導入したシュンペーターは、新しい発明なしにもイノベーションが生じると強調した。しかし、日本では技術開発を得意とするがゆえに、イノベーションを技術革新という意味でしか用いていないケースが多いのだ。激し技術開発競争のなかで、技術目標の達成に専念するあまり、いつしか手段が目的となってしまった。価値の創造が目的であるのに、価値創造の集団である技術開発が目的となってしまっているのである。[10頁]
前々から口がすっぱくなるぐらい言ってきたことだけど、阪大のCLICももっとここらへんに目を向けてもらいたい。
「前項の「未来イシュー」ふくめ」[49頁]は「前項の「未来イシュー」をふくめ」の誤植だろうか。
65頁に古典的な組織の意思決定とインテグレーティブ・シンキングによる意思決定の特徴を比較した表が掲載されている。ただ、このインテグレーティブ・シンキングというのが従来の方法と比べて実際上どのように優れているのかはよくわからん。
77頁でIDEOにおけるブレインストーミングの7つのルールとして、(1)判断を先延ばしにしよう(Defer Judgement)、(2)突飛なアイデアを奨励しよう(Encourage Wild Ideas)、(3)他人のアイデアにアイデアを重ねよう(Build on the Ideas of Others)、(4)ひとつのテーマにフォーカスを当て続けよう(Stay Focused on a Topic)、(5)話すときは一度にひとり(One Conversation at a Time)、(6)視覚的に表現しよう(Be Visual)、(7)量を求めよう(Go for Quantity)が紹介されている。IDEOのブレインストーミングに関しては、IDEOのCEOであるティム・ブラウンの著書、
にも「ブレインストーミング」という項目があってIDEOにおけるブレインストーミングについて書かれているけど、このような体系的なルールがあるとまでは書かれていない。
アイデアを議論していると、いつの間に長い時間が経ってしまっていることがある。その間、大きな進展があることももちろんあるが、議論が行き詰って、なかなか前に進まない状況に陥ることも少なくないだろう。IDEOのファシリテーターたちは、時間を決めて集中してブレインストーミングに取り組むことを、ワークショップの中で繰り返しアドバイスしていた。とりわけ印象的だったのは、限られた期間にできる限りのことをやり尽くしたいと考えた熱意あるチームが、初日のプログラム修了後に議論を再開しようとしたところファシリテータに帰るよう促された一件だ。長い時間かけることより、限られた時間で密度を高めるよう諭され、はじめはその方針に懐疑的だった学生たちも、日が経つにつれてその効果を感じられるようになったようだ。ある学生は、この方針が創造的な活動に極めて有効であると体験したことが、ワークショップを通じてもっとも印象的だったと報告してくれた。[79頁]
ここは内容的に興味深かったので引用したのであるが、しょうもない突っ込みを入れると最初にでてくる「ファシリテーター」という表現と二回目に出てくる「ファシリテータ」という表現の統一がとれていない。
「手を動かす」作業はさらに抵抗感があるかもしれない。i.schoolではひとつの試みとして、「発表時にパワーポイントを使わない」という制限が設けられることが多い。これによって、いやがおうにも、自分の手で図や絵を描き、効果的な表現方法を模索しなくてはならなくなる。[99頁]
105頁の「GADGET01」というコーナーで日立製作所デザイン本部で開発されたという”Business Origami”という人、乗り物、建物など形をしたポストイットが紹介されている。
111頁、128頁、134頁、142頁にしてある付箋の箇所の引用はとりあえず飛ばす。
i.schoolは全額組織である知の構造化センターが実施する教育プログラムで、全ての部局に所属する学生に開かれています。大学院生が中心ですが、意欲のある学部生も参加しています。大学院生中心としている理由は、学部教育を修め、ある程度専門性を持った学生がグループワークを行うことに意味があると考えるからです。異なる分野の専門性を持った学生が同じグループで意見を交換することにより、分野を超えた知の活用が実現できるのです。
単位は与えませんし、修了証や学位も出しません。ワークショップに参加することによって自分自身の価値を高めることが学生にとってのインセンティブです。単位を与えないということによって、ワークショップの時間数や、教育レベル、評価方法等の制約や、学内での合意形成の必要性から逃れることができますし、何よりモーティベイションの高い学生のみをあつめることができます。[143-4頁]
ここらへんは阪大も参考にしてよいのではないかと思う。阪大の場合、木川田先生は大学教育実践センターの所属で教養科目を受講するおもに学部1回生、2回生に関わっている。CSCDは大学院版共通教育と目される高度副プログラムを提供しており、こちらは単位を出している。CLICはそもそもこうした広義のイノベーションに目が向いていない。