日記」カテゴリーアーカイブ

2009年12月9日(水)の日記

 デンマークに来て1週間が過ぎた。ネット環境が思ったほど整っていなかったため、いろいろ不自由することも多い。まあネットがないと不自由する生活の方を変えるべきなんだろう。一応宿でもWi-Fiはできるけど、1時間600円もするのでまだ1度も利用していない。ネットは宿から歩いて5分のところにあるデンマーク王立/コペンハーゲン大学図書館で利用者登録をして使わせてもらっている。

 それにしても3日前から腰痛がひどく実に悩ましい。一定の角度以上には腰が曲がらず何かが神経を圧迫しているような鈍い痛みがある。重たい荷物を持って1日に4、5時間も街を徘徊していたから腰を痛めたのだろうか。それとも渡航前から気がかりだった内臓の疾患によるものなのだろうか。いずれにしても海外で体調を崩すと頭が痛い。

 デンマーク市民へのアンケート調査はようやく要領を得てきたところ。とは言ってもまだ目標人数の6%だけど。

2009年12月3日(木)の日記

 某協会での仕事も無事終えることができ、今日から予定通りデンマークへ出張。いつものことながら荷物に漏れがないか不安。

 8月31日にオーストラリアから帰国した翌日に某仕事を始め、11月30日に某仕事を終えた3日後にデンマークへ向けて出発するというのは、改めて考えてみると無謀だったよなあ。

 アムステルダム(スキポール)空港。日本ではすでに日付が変わっている。また入国審査で根掘り葉掘り聞かれた揚句、別のところへ連れて行かれて宿泊場所や入国の目的を延延と詰問される。個人的に不審に思われがちなのかもしれないが、1人で旅行しているアジア系人種というのも疑われやすい要素なのだろう。私の3人前に並んでいたアジア系男性もかなり長いこと入国審査に時間がかかっていて不憫に思っていたけど、私の前にいた白人男性2人は彼の審査が終わったと思って数秒間脇を見ていた隙に終わっていた。今回は強い不快感を覚えた。

 すでに搭乗時間を5分過ぎているものの搭乗案内が始まる気配すらない。

 気候の関係で出発時間が遅れているけど到着時間に影響はないとのこと。機内の案内によれば、コペンハーゲンの現在の気候は、6-7℃、曇り、強風とのこと。確かに風が強い。風が強くても飛行機の事故とか多くならないのかなあ。

 駅から地図を見ながら歩いていたら「DANHOSTELかい?」と話しかけられて宿まで案内してもらった。彼はCOP15に参加するためにアルゼンチンから来ているNGOの関係者らしい。ともかくユースホステルに無事着くことができた。こちらではDANHOSTELと言うようだ。オーストラリアではYHAと言っていたけど、各国によって組織が微妙に違うのかなあ。フランチャイズと直営店みたいなものだろうか。

 それにしても宿のいたるところでCOP15に向けた打ち合わせをやっている。ある意味で異様な光景だ。

2009年11月23日(月)の日記

 先週、某調査研究助成の申請が採択されました。がんばって調査してきます。それから先週の木曜日に某応募書類を2通投函。こちらはなかなか準備する時間がなくて書き足りないところもまだまだあったけど、この手の応募は今回が初めてなので、もしだめだったとしても将来に向けての練習ということにしておこう。

 3ヶ月半ほど前に某君から勧められて読み始めた

  • 森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』角川書店、2000年

を読み終える。さすが某君が勧めてくれただけあってなかなか面白かった。

2009年11月15日(日)の日記

 国際会議でのはじめての発表も無事終えることができ、肩の荷がひとつ下りた。これも周りで支えてくださったみなさんのおかげ。ただ、こういう発表の予行演習をする場が大学にないというのはなんだかなという感じ。先週30万円近い授業料(半期分)の請求書が送られてきたときには唖然としてしまった。安い時給で週に30時間近く大学のために働いても、授業料の免除どころか4ヶ月分の月給に相当する年間授業料を徴収されるわけだから、日本の大学は労働と資本を搾取する蟻地獄のようなもの。たいていの蟻は食いつぶしてしまい、残ったものにもちゃっかりひもをつけて逃すという周到さ。ひとつだけ確かなことは、食いつぶされないためには働き続けるしかないということ。これからこの国はどうなっていくんだろう。