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2010年7月30日(金)に阪大生協書籍部豊中店で15%オフで購入。2010年8月1日(日)に読み始め、同日読み終える。
本書のなかで著者が何度も精神論を語っているのではないと否定しているが(否定されると余計怪しむし、そもそもこういう系統の〔自己啓発〕本では精神論ではないと否定するところから始まるのが読んでいてなんともせつなくなってくる)、紛れもない精神論。私自身は少なからず精神論的な生き方をしているため著者の主張に全く共感できないわけではないが、この本が大学在学中で就職活動をしている20代や入社して10年ぐらいまでの若手社員を主な対象として書いているのだとすると、著者の主張に共感して説得される人はそんなに多くないだろう。
人にもよるけど、少なくとも私自身の率直な感想としては、著者のような部下が同じ職場にいたら職場が活気づくというよりむしろ鬱陶しいだろうなと感じた。この印象をもう少し言語化すると、私を含め最近ではガツガツした人が苦手という人が増えているんじゃないだろうかということになるかもしれない。それは著者自身が批判するような人間像でもあるのだが、結局のところ、与えられた仕事をそつなくただ淡々とこなすこと(これを著者は「仕事」ではなく「作業」と呼んでいるが)で評価されるような環境でいまの若者が育ってきたからなのかもしれない。
もうひとつおもしろかったのは、128-31頁「あなたの仕事はなんですか?」に書いてあることが、今朝から同時並行して読んでいる
と正反対のことであるという点。この点については後ほど書き足す予定。