2010年5月30日(日)の日記

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 これは昨日食べた笑福のラーメン。

20100529笑福のラーメン(野菜・かつお増し増し)

  • J. B. Schneewind, Essays on the History of Moral Philosophy, Oxford U. P., 2010.

の最後についている自伝的に書かれた”Afterword”がとてもおもしろい。

 このこじんまりした哲学専攻は居心地がよかった。私は何人かの大学院生とも知り合いになり、とくにビル・グラスと親しくなったのだが、彼はまだ小説を書き始めてはいなかった。そして私は学部のゼミに参加し始めた。私が学部3年生だったある日、チェック柄のシャツを着た年配の男がゼミに顔を出した。私はまあ教員の父親だろうと思っていた。発表が終わり、沈黙があった。ついに先ほどの年配の男が口を開いた。彼は30分ほど話し続けた。私は彼の話していることに実際についていくことはできなかったけど、ブラック〔訳注:マックス・ブラック、コーネル大学で言語哲学、論理学などを教えていた。シュニーウィンドのアドバイザー〕が葉巻に火をつけていなかったこと、そしてみんなが注意深く耳を傾けていたことに気づいたのである。その見知らぬ人が話し終えたあと、ブラックが言った。「ウィトゲンシュタイン教授がちょうど提案されたように…」私はその名前に聞き覚えがあったけれど、彼のことは何も知らなかった。(これは『哲学探究』が出版される前である)議論のあと私たちが立ち去るときブラックが私の方を向いて重々しくこう言った。「今日のゼミのことを覚えとくんだぞ」 [上掲書、409-10頁]

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