2008年7月24日(木)の日記

 天声人語はウナギの話。

小咄の一つに、ウナギを焼く匂いで飯を食う男が出てくる。店の主がお代を求めると、銭の音をチャリンと鳴らし、「匂いのお代は音で払う」。(2008年7月24日付「天声人語」)

 これは落語「しわい屋」に出てくる一場面のようだ。機会があったら一度観てみよう。

 読売新聞は八王子の殺傷事件について。芥川龍之介の遺稿「闇中問答」について書かれている前半がおもしろかった。

 暗闇のなかで声が問う。お前がこの世でなした行為の責任は?「僕」が答えて言う。<四分の一は僕の遺伝、四分の一は僕の境遇、四分の一は僕の偶然、――僕の責任は四分の一だけだ>◆その返答に、暗闇の声は告げた。<お前は何と()う下等な(やつ)だ!>と。きょうが命日の作家、芥川竜之介の遺稿「闇中(あんちゅう)問答」にある。(2008年7月24日付「編集手帖」)

 「僕の偶然」というのが何なのか、よく分からない。あと、龍之介の龍を竜と表記しているのには何か理由があるのだろうが、それも分からない。

 梅田を徘徊して旅行用にアーミーナイフを買ったあと、久しぶりに映画(宮崎駿監督『崖の上のポニョ』)を観に行ってきた。ストーリーも映像も酷いけど、声優が一番酷かった。

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