2009年2月24日(火)の日記

 15時から安藤馨氏が先月雑誌に寄稿した論文について研究室の人と合評会。

  • 安藤馨「あなたは「生の計算」ができるか──市民的徳と統治」『別冊「本」 RATIO 06号』2009年1月

 対象が特定の個人に近くなるほど情動に引きずられやすく、逆に対象が多数になるほど無関心になりがちだという道徳心理学の辺りの話は大筋で同意。私はこの問題について「想像力」と絡めて考えてきたのだけど、そういう議論をもっとしっかりやっている人っているのだろうか。ちなみに安藤氏の言う「1級市民」や「2級市民」という区別と完全に重なるわけではないけど、私の考えでは1級市民は2級市民よりも想像力において優れているということになる。

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